NASを利用したファイルサーバーからDropboxへの移行の手順
NASからDropboxへの移行で苦心した
お客様(中小企業で約15ユーザー程度)のDropboxへの移行で苦心した。同期に時間がかかりすぎる状況に。
その影響で、トラフィックがあふれ、通常業務も影響を与えてしまいました。
諸問題ありますが、手順と準備を間違えたなと思っています。
実施した手順
- Dropbox Businessの登録を実施
- ユーザー登録の実施
- 各PCへのDropbox導入
- 一台のPCを利用して、NASからDropboxの共有エリアへコピー
結論としては、3と4は反対でした。
ただ、3と4を反対にすると、NAS利用を継続する場合、ファイルに差分が生じる可能性があり、極力、その差分の影響を少なくしたいため、上記手順を踏みました。
その他の問題点
NASで利用している容量分の空き容量があるパソコンがなかった。
これがないおかげで、一括でコピーできず、更にコピー後にスマートシンクで容量を確保する必要が発生。
このスマートシンクがくせ者で、ローカルにある状態からでも「一度はダウンロードを実施して、消す」みたいな動作を見せる。
その為、大容量の場合、時間がかかってしまいます。
パソコンの性能に関しても、CPU速度が高いパソコンほどコピーの速度は速くなりますので、空き容量がたくさんある高性能パソコンがあると良かったのですが・・・
LAN同期の活用
容量分の空きがあるパソコンが存在すれば、各パソコンへの同期に対しても「LAN同期」というDropboxの機能が働きWAN側へのトラフィックの軽減になります。
しかし、その容量確保が難しいためにLAN同期の機能を十分に働かせることができません。
LAN同期は、同期速度を向上させる一番有効な方法ですので、同期が安定するまでで構わないので、NASの利用料分以上の空きが確保できるパソコンを準備することは非常に重要なこととなります。
NASデータの利用頻度が高いデータをDropboxにアップしてからデスクトップクライアントのインストール
Dropboxへは利用頻度の低いデータからアップしてしまいましたが、正しい手順としては、利用頻度が高いデータを先にアップする方が移行速度は速くなるかと感じた次第。
利用頻度の低いデータに関しては、しばらくは従来通りにNASを参照していただき、各PCの同期具合を見ながら、移行していく方がLAN同期を有効に使えるます。
利用頻度が高い=PCのローカルに保存
ということで、LAN同期が有効に働きます。
と言うことで、私が考える移行手順は下記。
- Dropbox Businessの登録を実施
- ユーザー登録の実施
- 一台のPCを利用して、NASからDropboxの共有エリアへコピー
- 各PCへのDropbox導入
3に関しては利用頻度の高いデータ類を移行し終わった後に、実施。
4が完了後、ゆっくりと利用頻度の薄いストックデータ系のデータを移行していくのが良いと考えております。
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